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肘頭骨折、尺骨近位端骨折
✔肘の骨折です。肘の後ろに出っ張っている骨を肘頭をいいます。この骨には肘を伸ばすための上腕三頭筋がついています。また肘関節内の骨折ですので関節面を正確に戻しこていする必要があります。
✔肘頭骨折、尺骨近位端骨折は転倒や転落、スポーツ外傷等で発生します。
✔転倒やスポーツなどで肘を直接ぶつけて起こる場合と、手をついた衝撃が肘に伝わり折れたり、上腕三頭筋に引っ張られて折れることもあります。
✔治療はギプス固定などの保存治療と手術治療があります。骨折部のずれの程度、年齢、合併症などを考慮して決めます。
★肘頭、尺骨近位端の解剖
肘頭(チュウトウ)は尺骨近位端の中で最も上腕に近い部分です。水色で囲った部分。
肘頭には上腕三頭筋がついており、この筋が収縮すると肘が伸びます。
尺骨近位端は肘頭を含む尺骨の肘関節周囲の部分をいいます。緑色で囲った部分です。
60歳代の女性 転倒し肘を強打して受傷。肘頭が骨折し近位骨片は上腕三頭筋に引っ張られて転位しています。
術後のレントゲン写真
手術後のレントゲン
骨折部、関節面のずれも少なく強力に固定ができました。
30歳代 女性 転倒し手をつき受傷。
術前、骨片にヒビなどの骨傷がなくきれいに割れていました。
近位骨片に明らかなヒビや骨折がないことと、骨質が良いのでSCREWで固定しました。
固定性は大変良好でした。
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