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​鎖骨骨折

鎖骨骨折とは?

Key words: 転倒、スポーツ、肩が動かない、肩が動きにくい、肩の痛み、肩が痛い手術、再手術

 鎖骨骨折は転倒、コンタクトスポーツなど様々な場面で発生する頻度の高い骨折です。鎖骨は骨折しても骨癒合しやすい骨と言われており、多くの場合、保存治療で骨癒合します。保存治療は鎖骨バンドで鎖骨を安定化させます。骨癒合までの期間は年齢と骨折部位、転位の有無で大きく変わります。手術が必要なのは骨幹部骨折のうち骨同士の接触がない場合や鎖骨遠位端骨折のうち骨の転位の大きなものです。これらは骨癒合率が低下しますので手術を勧めます。また早期に仕事復帰を目指す場合も手術を行うことがあります。

★鎖骨についている靭帯と筋肉

肩峰と鎖骨は鎖骨肩峰靭帯でつながり烏口突起とは烏口鎖骨靭帯とつながっています。

​筋肉は図のように主に4つの大きな筋肉がついており矢印の方向に引っ張られています。

​鎖骨が折れると、筋肉に引っぱられて鎖骨が一定の方向にずれてしまいます。

★鎖骨骨折の分類と手術適応

Robinson 分類

 鎖骨近位  type1

    鎖骨中央  type2

    鎖骨遠位  type3

骨連続性の有無

 連続性あり  A

    連続性なし  B

NEER分類(鎖骨遠位端骨折)

type1は骨癒合率が高くほとんどの場合は手術適応がない

type2は骨の連続性がない場合に手術を考慮。

type3はNEERの分類で1.3は手術は不要であるが2は手術を考慮する。

自転車ロードレーサー 女性

鎖骨遠位端骨折、NEER分類1でバンド固定による保存治療を行っていましたが偽関節(これ以上待っても骨癒合が期待できない状態)となりました。

レントゲン:骨片どうしの接触がなく、骨折面に骨硬化像が認められています。

偽関節手術を行いました。

​偽関節面を新鮮化し、この部位に骨移植を行い、プレートで固定しました。使用したプレートはCWプレートといい、このプレートはワイヤーで遠位骨片をとらえることができるために良好な固定性が得やすい印象です。

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