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変形性肩関節症

 肩関節の軟骨がすり減り骨が変形し、骨棘が増殖して肩を動かすと痛みがでたり、動きの制限が出たりする病気です。

 膝や股関節などの荷重関節(体重を支える関節)に多く、比較的肩に発症することは少ない疾患です。

 原因は加齢と体質によるもの、骨折で関節が破壊されるなど外傷後に発生するもの、腱板断裂後に発症すものなどがあります。

 

 治療は保存治療としては、肩の安静と肩周囲の筋力強化、消炎鎮痛剤の服用、関節内注射、などを行います。保存治療でも症状が改善しない場合は人工関節置換術や人工骨頭挿入術を行います。

変形性肩関節症はどんな病気?
変形性肩関節症の原因

✔一時性変形性関節症

 あきらかな原因が認められないもので、多発関節症(へバーデン結節ブシャール結節、変形性関節症などいろいろな関節が壊れる疾患)患者さんや、高齢の方に多くみられます。

✔二次性変形性関節症

 骨折などの外傷後に発生するものと、化膿性関節炎や痛風などの炎症性疾患によるものがあります。さらに腱板断裂放置例でも発症することがあります。

症状

症状は主に運動痛と関節拘縮(関節が硬くなって動かない)です。

症状が進行すると安静時痛も出現します。

治療

安静

疼痛を軽減するには肩関節の安静が重要です。安静で疼痛の改善が得られることがあります。

 

注射

安静でも疼痛が改善しない場合は関節内に注射を行います。ステロイド注射で一時的に症状(疼痛)の改善が期待できます。

 

手術

安静や注射で疼痛がコントロールできない場合は手術を行います。

手術は人工関節置換術を行います。

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