人工肘関節置換術 TEA
★無名の名選手
★人工肘関節置換術
壊れた自分の肘関節を人工の肘関節と入れ替える手術です。
関節リウマチによる肘の破壊、変形性肘関節症、肘の激しい骨折等で
肘を動かすととても痛い、動きが悪い患者さんに行います。
術後に痛みと動きが大きく改善する大変有効な治療法です。
★手術後には快適な生活が待っています。
★クラーク病院では上腕三頭筋腱温存人工肘関節置換術を行い良好な成績を得ております。
上腕三頭筋腱を痛めつけない手術を行っており、術後5日目から日常生活で動かすことができます
★どんな病気、けがに手術を行いますか?
対象疾患:
リウマチ、外傷(骨折など)による肘の損傷、変形性肘関節症などです。
★人工肘関節置換術が適応となる症状は
1.肘が曲がらない
2.肘が伸びない
3.肘を動かすと強い痛みがでる
4.肘がグラグラして不安定である
などの患者さんに人工肘関節置換術をお勧めします
★人工肘関節は除痛と機能改善に大変有効
✓どんな手術?:
人工肘関節置換術は病気やけがで壊れた肘の骨を取り除き、
人工の関節に置き換えます
✓手術で改善するのは?
1)痛み。痛みは大幅に改善します。(多くの人は痛みがなくなります)
2)可動域が良くなります
3)肘関節のグラグラ(不安定性)も大幅に改善します
✓術後の生活は?
肘の痛みがなくなり、快適な日常を過ごすことができます。
生活の質も大幅に向上します。
★我々の手術の特徴
1.半拘束型人工関節:使用する機種は半拘束型の人工関節です。リウマチなどで靭帯が緩くなり関節がグラグラしている場合も安心して使用できます。
2.筋力低下が少ない:当グループでは上腕三頭筋を温存して手術を行っています。従来の方法は上腕三頭筋腱を切離あるいは肘頭からはがして手術を行うことが一般的でした。この方法ではすくなからず、肘の伸展筋力が低下したり、上腕三頭筋権が断裂してしまうことがありました。その欠点を解決するために、我々は上腕三頭筋腱を切らないで、はがさないで手術を行っております
★リウマチ性肘関節症で長年肘の痛みに耐えてきた患者さん
手術前、 肘関節が破壊されています
我々が使用している人工関節は半拘束型です。肘の靭帯がなくても肘に動揺性が生じない機種です。
手術後、人工肘関節で痛みがなくなり快適に生活されております。
★45歳女性。幼少期に骨折、ギプス治療。成人後症状が出現。
この患者さんの問題点は
1)関節がグラグラして物を持つことが出来ず、痛みがあること
2)肘部管症候群が発症し筋力低下と指のシビレ、痛みがあることです。
レントゲン所見
上腕骨顆部、特に上腕骨小頭が欠損し、上腕骨滑車も変形が著しい。
さらに橈骨頭、肘頭も変形している。
術前の症状は骨形態の破綻と靭帯不全により関節が全方向に動揺性が著明(どの方向にもグラグラ)でした。
関節動揺性を軽減する目的で半拘束性の人工関節を使用しました。
上腕三頭筋の筋力を低下させないために上腕三頭筋は切離、剝離せずに温存したまま人工関節置換術を行いました。
術後の症状:術後は肘の痛みとグラグラ感が消失し右手を自由に使用しています。
上腕三頭筋を切除せずに行ったため肘の伸展力も良好で重量物を上に持ち上げることも可能です。現在は長年の夢だったフラダンスを行っています。
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